試行錯誤の家庭菜園・夏編

夏の収穫野菜

キュウリ(7月上旬~8月中旬)

キュウリ「シャキット」です。種はタキイHPから求めて購入します。4月中旬頃に育苗ポットに種蒔きを行い、5月中旬頃に畝に苗を植え付けます。6月上旬くらいに支柱立てとネット張りを行います。最初は主枝を伸ばし、頂点まで達したところで「段下げ」を2回ほど繰り返します。その後は、脇蔓を伸ばして収穫時期を長く楽しみます。6月下旬頃に畝端に丹波の黒豆を植え付けてコンパニオンプランツを行って行きます。

キュウリ「シャキット」です。写真のとおりトゲトゲのイボが多いのが特徴、四葉系キュウリを品種改良したものだそうです。とても瑞々しいのが特徴で、生食の他、漬物にも重宝します。

キュウリのビール漬けです。キュウリが収穫ラッシュを迎える時期に、ビール漬けを行い美味しくいただいています。関心のある方は画像をクリックしてくださいね。blog版へと移動します。

キュウリをスライスして梅肉を付けてみました。暑くなるとサッパリしたものが有難いですね。冷酒と相性が良い感じでした。

キュウリを縦にスティック状にカットし、明太子マヨを付けてのピリ辛味は、ビールのお相手も最高です。勿論、冷酒でいただくのも良いかも知れませんね。

食欲の落ちる夏場に「酢の物」は有難いですね。朝採りのシャキットキュウリを酢の物にしていただきました。案外、ビールとの相性も良いですね。

トウモロコシ(7月上旬~8月上旬)

トウモロコシです。4月に育苗ポットに種蒔きを行います。5月のGW前後に畝に植え付けます。トウモロコシは、肥料食いの野菜なので肥料分は、多めに施す必要があります。収穫時期にアワノメイガやアワヨトウムシの被害が多発するので要注意です。5月下旬以降も種蒔きはできますが、それ以降は、夏場の高温・乾燥のため、実付きが悪く、虫の被害も酷くなってくるので、私は2回程度の栽培に留めています。

4月上旬に種蒔きを行ったトウモロコシです。この時期に栽培する場合が、実が大きくて実詰まりも良いものが収穫できます。主にピーターコーンやキャンベラの中早生品種を栽培しています。

収獲した塩茹でや焼トウモロコシで、ビールを相手に美味しくいただいています。菜園直送のトウモロコシの塩茹では、とても新鮮で甘味も強く市販物とは比較できないほどの美味しさです。

写真はヤング(ベビー)コーンです。収穫は1本の茎に1房として、その他の房は、雌穂の毛が少し出たところで掻き取って収穫したものです。茹でたり、炒めたりするととても美味しいです。

赤スイカ(8月上旬~下旬)

赤肉品種の縞王です。5月中旬にホームセンターで接木苗を2株購入して栽培してみました。5月下旬頃に親蔓の摘芯を行い、子蔓を4本伸ばして栽培していきました。接木品種は勢いが強いので追肥は少しずつ施しました。梅雨時に花が咲くので人工授粉が必要です。

スイカと言えば赤肉品種が定番ですね。シャリ感、甘味も十分で美味しくいただきました。

銀(白)スイカ(8月上旬~下旬)

銀(白)スイカです。正式な品種名は大和クリーム3号西瓜です。4月中旬以降に育苗ポットへ種蒔きを行います。鞍付を作り、5月下旬頃、本葉が4枚~5枚程度展開したところで苗を植え付けします。植え付け後、親蔓が9枚程度伸びたところで摘芯を行い、子蔓を3~4本伸ばしていきます。1本の蔓に1個着果させて栽培するのが良いようです。

幻の銀(白)スイカの果肉部分です。名前の通り銀白色をした珍しいスイカです。お味は、赤肉のスイカよりも淡く甘いのが特徴です。

オレンジスイカ(サマークリーム)(8月上旬~下旬)

オレンジスイカ、サマークリームです。苗は一般には販売されていないので銀スイカ同様、種を購入して5月中旬頃に育苗ポットへ種蒔きを行います。5月下旬頃に苗を植え付けて栽培を行います。栽培方法は銀スイカと同じように行っていきます。7月中旬以降に花が次々と咲き出して人工授粉を行って確実に着果させます。

果肉は鮮やかなオレンジ色、夏らしい感じがしてきました。お味は、クリーム西瓜独特の甘味でした。シャリ感は、クリーム西瓜より強い感じです。

蔓なしインゲン(6月中旬~8月下旬)

蔓なしインゲンです。5月上旬から順次育苗ポットに種蒔きを行い畝に苗を植え付けます。生育が早く6月中旬以降から8月下旬まで数度に分けて収穫することができます。栽培はとても簡単ですが、アブラムシには要注意です。茹でたり炒めたりして美味しくいただいています。

茶豆(8月上旬~下旬)

新潟県の小平方茶豆です。6月上旬に育苗ポットに種蒔きを行い、畝には中旬頃に植え付けます。生育が早く、7月中旬頃には花が咲きだします。収穫は須成祭が執り行われる8月上旬からお盆過ぎまで、とても香ばしく感じる枝豆です。ただこの時期は虫の被害が凄く、ここ2年ほどは栽培を諦めています。

トマト(7月上旬~8月中旬)

大型トマトです。4月下旬頃に園芸店で苗を購入し、GW期間中に畝に苗を植え付けます。5月下旬頃に支柱立てを行い、主枝を伸ばして栽培していきます。ここ数年間、狭い菜園で長年栽培してきたので、連作による病気が梅雨時期に多発して上手く栽培できないようになってしまいました。当初はホーム桃太郎を栽培してきましたが、近年は病気に強いサターンを栽培しています。収穫後カットして塩を振りかけていただくと、菜園直送の分、とても新鮮味を感じるお野菜の一つです。

トマトのパスタです。収穫が集中する時期は、生食だけでなく、いろんな料理の素材として利用しても美味しくいただけます。

水ナス(7月上旬~11月上旬)

水ナスです。GW中に園芸店で苗を購入し、畝に植え付けて栽培します。主枝から伸びた脇枝を併せて3本仕立て程度で栽培すると日当たりと風通しも良く順調に生育します。収穫の都度、追肥を行って、8月上旬頃には摘芯・剪定を行うと、9月から美味しい秋ナスが収穫できます。他のナスと比較して水分を多く含んで柔らかいので浅漬けで美味しく感じます。

水ナスの浅漬けです。名前どおり水分タップリでとても美味しい漬物でした。この他味噌汁の具として利用しても美味しいです。

水ナスのステーキです。オリーブオイルで焼き、柚子ポン、花鰹を振りかけていただきました。水ナスの皮を剥き、スライスしてそのまま山葵醤油でいただく「水ナスの刺身」も美味しいですよ。

大長ナス(庄屋大長)(7月上旬~11月上旬)

大長ナス代表的な品種の庄屋大長ナスです。水ナス同様、GW期間中にホームセンターで苗を購入し、植え付けました。第2菜園「島畑」は、田植え後満々と水を湛える田圃に囲まれた立地性からナスの栽培には適しているようでした。6月下旬から収穫が始まります。8月に入ると一度枝を選定し、下旬から再び秋ナスが成るように管理する必要があります。

一畝に3株栽培していますが、一度で写真のようなくらい収穫できるので、とても我が家だけでは消費しきれません。親しい方へお裾分けに大忙しです。

大長ナスは、特に焼きナスにすると美味しいです。焼いた後、外皮を捲って、暫く冷やして花鰹を振りかけ、生姜だまりでいただくと最高に美味しいです。

辛味大根(辛之助)(6月下旬~7月上旬)

辛味大根、辛之助です。夏採りの辛味大根はタキイの辛之助を栽培しています。4月下旬頃に畝に種蒔きを行います。数度間引きを行いながら栽培を行います。収穫した大根は、摩り下ろして笊蕎麦などの薬味として使用します。おろし雑魚でも美味しいです。

摩り下ろした辛味大根を薬味にざる蕎麦をいただくのが良いですね。夏場の暑い時期に、喉通しも良くて夏バテ対策にも役に立ちます。

辛味大根を摩り下ろして雑魚に醤油を少量降りかけて一緒にいただくのも格別に美味しいです。食欲の落ちた夏場に熱々御飯にのせて「雑魚ご飯」としていただくと何杯でもお替りできます。

長ネギ(石倉一本太・長悦)(7月中旬~10月上旬)

長ネギは白根が長い関東(千住)系の品種です。本来は晩秋から秋にかけてが美味しい時期なのですが、この菜園では地ネギである越津ネギが上手く栽培できない春夏栽培を行っています。3月に苗を購入して畝に植え付けます。約一カ月ほど経過した時期から徐々に土寄せを行って白根の部分を伸ばしていきます。7月中旬から収穫が始まり、10月上旬くらいまで収穫が続きます。

8月くらいには白根の部分が写真くらいに伸びていきます。耐暑性も優れているので、案外管理は簡単の部類に入りますが、事前に土寄せを十分できるくらいの幅の広い畝を用意する必要があります。

地ネギの越津ネギよりも水分が少ないので、やや硬い感じがしますが、保存性は優れています。煮るよりもネギマやBBQなど焼いて食べるのに良いネギだと思います。

クウシンサイ(6月下旬~9月上旬)

クウシンサイです。夏場の猛暑にも耐える葉菜で、貴重な存在として栽培しています。5月中旬頃に種蒔きを行います。栽培はとても簡単です。

茎葉が伸びたら、先端部分をカットして収穫します。その都度追肥を行うと、次々に新芽が出て収穫を長く楽しめることができます。ニンニクと一緒に炒めたり、お浸しに利用します。

オクラ(7月中旬~9月中旬)

夏場の健康野菜として重宝なのがオクラですね。2018年苗をいただいたので初めて栽培に挑戦しました。5月中旬に苗を植え付けました。ちょうど花が咲いているところを撮影しましたが、今は実だけでなく花も食べられる品種もあるようですね。

収穫が始まると、あっという間に大きく育って、硬くなるので毎日朝採りしないといけないくらい収穫ラッシュとなります。乾燥しても実が硬くなり、茎も育たなくなるので水遣りを行わないといけません。結構手間がかかる野菜でした。

オクラは湯通しして細かく刻み鰹節と和えると美味しいです。熱々の御飯にのせていただくのも格別です。食欲の落ちる夏場には有難い存在です。

ズッキーニ

2019年に栽培初挑戦したのがズッキーニ、知り合いの方から苗を1株いただき栽培することにしました。カボチャの仲間なので、栽培は案外簡単でした。ただ実を着けるのには人工授粉作業が必要、たった1株なので雄花と雌花の咲くタイミングが合わない場合が多かったです。それでも受粉成功だと4日~6日ほどの短期間で収穫できるのには驚きました。

ズッキーニは炒め物やシチューなど加熱をすると美味しいようですね。我が家最初のズッキーニ料理は「ナムル」でいただきました。水がこれほど出るとは予想外でしたが、癖も無く結構美味しくいただきました。

ズッキーニの天麩羅です。油との相性が抜群ですね。シットリした食感、ビールを飲みながら美味しくいただきました。

かりもり(7月中旬~8月中旬)

あいちの伝統野菜の一つ、カリモリです。別名堅瓜、漬物専用のウリです。4月中旬以降に育苗ポットに種蒔きを行い、5月中旬頃に苗を畝に植え付けます。親蔓や子蔓は、ある程度伸びたところで先端を掻き取り、孫蔓に着果させて栽培します。収穫後は、粕漬け、醤油漬けや味噌漬けにすると美味しいです。

郷土料理及び伝統野菜編でも紹介させていただいていますが、我が家でかりもりは、もっぱら味噌漬けでいただいています。パリパリとした食感が良いですね。味噌漬けの作り方に関心のある方は、左の画像をクリックしてください。

砂子カボチャ(7月下旬~8月下旬)

砂子カボチャです。正式な品種名は愛知縮緬南瓜と云われています。あいちの伝統野菜、4月中旬に育苗ポットに種蒔きを行い、5月中旬くらいに苗を畝に植え付けます。生育は旺盛ですが、着果が難しく、「雷カボチャ」となる場合も多いです。

カボチャと言えば和風料理で煮物という場合が多いですが、ねっとりした性質や香りの良いのを活かしてクリーム煮やソテーとしていただいても美味しいです。写真は「砂子カボチャとソラマメのクリーム煮」です。鍋にカボチャが浸るくらいに牛乳を入れ、砂糖を加えて煮ます。ぐつぐつ煮てきたらソラマメ(既に茹でてある)を入れて牛乳のまくを取り除いて煮詰めていきます。水分が少なくなったらバターを少し加えて調味料を調して出来上がります。

砂子カボチャのソテーです。材料はカボチャ、タマネギ、アスパラ、ベーコン。フライパンにバターを溶かして炒めた後、コンソメスープを加え胡椒で味付けしたものです。

砂子カボチャのスープですね。最初にタマネギをバターで炒めた後、コンソメスープ、塩胡椒を入れます。砂子カボチャを柔らかくなるまで煮ます。これをミキサーにかけて裏ごし、牛乳を入れて後に冷まして冷蔵庫へいれます。砂子カボチャは香りも良くて喉越しも良く、食欲の落ちる夏場には最高の一品です。

ミニカボチャ(7月中旬~8月下旬)

ミニカボチャ「栗坊」です。砂子カボチャの栽培が難しいので、2年程栽培しました。4月中旬以降に育苗ポットへ種蒔きを行い、5月中旬頃に苗を植え付けます。親蔓を伸ばしながら子蔓も数本伸ばせて着果させていきます。西洋南瓜の品種なのでホコホコ感があって美味しいです。家庭では、一度に1個消費できるのも有難いです。

ペピーノ(7月中旬~8月中旬)

トロピカルフルーツのペピーノです。5月上旬に園芸店で苗を購入し、畝に植え付けます。ナス科野菜なのでナスやトマトに準じて栽培していきます。皮に縞状の線が付いたら完熟状態です。

メロンと洋ナシの中間的なお味が特徴、あっさりとした感じです。ペピーノに生ハムとの相性が良いようで、特に生ハムを巻いていただくのが美味しいです。ドレッシングはカルパッチョドレッシングを使用したものが特に美味しく感じました。

メロンと洋ナシの中間的なお味、あっさりとした感じの野菜です。オリーブオイルとリンゴ酸のドレッシングを振りかけたタコサラダも美味しいです。